【好きを仕事にする】写真家を目指す:無名の写真家がファンを増やす方法

目標

今の仕事を継続しながら写真家を目指していく。そのような長期目標を掲げましたが、まず日々何をするのか、どのような行動をしたらその目標に近づけるのか、考えていきたいと思います。

<写真家を目指す上での前提>

  • 現時点では写真の学校に通学する予定はなく、独学で学んでいく。
  • 有名写真家に弟子入りする予定もなく、独自のルートで写真を発信・認知してもらう必要がある。
  • 商業用の写真ではなく、アート作品としての写真を想定。

独学で写真を学び・発信していく中で、より多くの人に写真を見てもらい、知名度を上げることで少しずつ写真家の道を歩んでいけるのではと考えました。

そこで、今回の記事では「無名の私がより多くの人に認知してもらう方法」について考えてみました。

無名の私がファンを増やすために

無名の私が写真家を目指すにあたって、私自身の知名度を伸ばし、より多くの人に写真を見てもらう機会を増やすことが大切であると思います。マーケティング用語で言うと、ファネル分析における一番最初の入り口を大きくする必要があります。

<ファネル分析>

通常、人々が商品を購入する際は上記のようなプロセスを辿ります。

(1)宣伝広告、インターネット記事、口コミを通して商品を認知。

(2)その商品があなたの悩みを解決したり、好きな芸能人が宣伝していたり、友人に勧められることで興味・関心が湧く。

(3)似たような商品を調べ、価格や性能などを比較・検討。

(4)最終的に購入するかしなか判断する。

図から見てわかるように、下のプロセスに行けば行くほど対象となる人が絞られていきます。より多くの人に認知してもらい、その一部の人が興味を持ち、さらにその一部が本格的に購入を検討してくれます。

このように、マーケティングではそれぞれのプロセスでどれくらいの人が減っているか、その点を考慮しながらどの部分を改善し、最終的に購入者を増やすかという分析を行います。ちなみにファネルは英語のFunnelから来ており、日本語では漏斗(じょうご)という意味です。

そして、このような流れは商品を購入するだけではなく、サービスを選定する時などでも基本的には同じプロセスで検討・購入という流れになります。写真家を目指す上でも同様の型に入れ込むことができます。

<ファネル分析:写真家の場合>

(1)認知:写真を何かしらの媒体を通して見てもらう。

(2)興味・関心:写真に共感してもらい、その他の写真やその写真家自身に興味を持ってもらう。

(3)比較・検討:他の写真家、情報・作品を発信している人、メディアと比べ面白いと思ってもらう。すなわち、写真家のファンになってもらう。

(4)購入:お金を払ってでも写真集を購入したい、時間と労力を使って展示会に足を運びたいと思ってもらう。

私の場合、今は無名の写真家であり、そもそも分析する対象がありません。そうなると、まずは漏斗の入り口である口を広げることが最も効果的だと言えます。

ファンを増やす具体的な方法

では、どのように人々からの認知を増やす、すなわちより多くの人に私が撮った写真を見てもらえるのでしょうか。私の写真家としての前提を踏まえると、大まかに2つの方法があると感じました。

1.フォトコンテストに応募し、入賞することで知名度を上げる

調べてみると、写真家を目指す人向けのフォトコンテストは毎年開催されているものが多く、特にカメラメーカーや出版社などが開催している大規模のコンテストであれば入賞した場合に多くの注目を集めることが可能です。

出版社の場合は副賞として写真集を出版できたり、カメラメーカーのコンクールでは展示会を開催してくれることがあります。そのように多くの人に見てもらえる機会が増えると言えるでしょう。

2021年に開催された大きな写真コンクール

  • 締め切り:2022年1月7日 Sony World Photography Awards (一般部門) 
  • 締め切り:2022年1月14日 Sony World Photography Awards (プロフェッショナル部門) 
  • 締め切り:2022年1月20日 写真出版賞(出版社による写真集出版に向けての募集) 
  • 締め切り:2021年1月25日 (過去の開催時期を考えると、次回は2022-2023開催、2022年10月~2023年1月募集期間と推測) Nikon Photo Contest(一般部門)2020-2021
  • 締め切り:2021年5月31日 Canon 写真新世紀(創作作品) 
  • 締め切り:2021年8月31日 Canon Photo Contest(日本) 
  • 締め切り:2021年10月20日 富士フィルムフォトコンテスト(日本) 
  • 締め切り:2021年10月30日(早期割引あり) Tokyo International Foto Awards(TIFA) 参加費:プロフェッショナル部門 1枚US$20、作品群US$30 / 一般部門 1枚US$15、作品群US$20
  • 締め切り:2021年11月7日 Fujifilm Moment Street Photo(街並み) 
  • その他、各メーカー(オリンパス、リコー含む)の機種限定コンテストも存在。
  • IMA Next(雑誌IMAが毎月開催) 参加費:1回につき2000円
  • 月刊誌『フォトコン』(毎月募集)

但し、コンクールで入賞することは難しく、その他大勢との争いになります。そのため、すぐに結果が出るか、ましてや入賞できる日が来るのか分からない、というのが正直なところです。

2.SNSを通して発信

より多くの人に写真を見てもらう方法としてインターネットがあると思います。自身のホームページを作成し写真を掲載したり、インスタグラムで発信しながらより多くの人に見てもらうという方法です。

こちらの方法は、コンクールで入賞するほど爆発力はありませんが、インスタグラムなどでは写真を気に入ってくれた人が自身のアカウントをフォローしてくれます。より堅実にファンが増えていく方法だと思いますが、一方、難しさとしてはアカウントをフォローすることは無料ですので、お金を払ってまで好きになってくれるようなファンがいるかどうか見分けがつかないということです。

その他の方法もあるとは思いますが、私の場合は今の仕事を継続しながら写真家も目指していく方針ですので、現実的な方法として2つの方法を挙げました。コンクールへの応募を今後継続しながら、同時にまずはインスタグラムで写真を発信し、ファンを増やしていきたいと思います。

自身の写真を展示するホームページを作成することも有効な方法だと思いますが、労力と年間のサーバー代などを考慮し、インスタグラムのフォローが一定数に達した場合に写真専用のホームページを作成したいと思います(例:フォロワー1000人で写真専用ホームページを作成)。

最後に

写真家を目指すに当たって、自身のファンを見つけることは必要不可欠なことだと言えます。より多くの人に写真を見てもらい、その結果少しでも人々に考えるきっかけになればいいと思っておりますし、それでお金を稼ぐことができるほど私の写真のファンになってもらえたら、それ以上に嬉しいことはありません。

The world we live in is a succession of fleeting moments, any one of which might say something significant.

(世界は刻一刻と変わり続けており、瞬間に素晴らしいこと、重要なことがあるかもしれない)

アルフレッド・アイゼンスタット ドイツ出身の写真家

写真を撮ること、発信していくことを今後も継続していきたいと思います。そして少しでも私の写真を“好き”だと思ってもらえる人が増えると嬉しいです。

では、また。ゆとりのある日々を。

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