【自己分析で理想の人生を手に入れる】「好き」を仕事にする方法

自己分析

我々は様々な理由で仕事をしています。家族の生活のために、社会的な地位のため、自己実現のため。理由は様々であり、良し悪しを判断するのはその人自身となります。但し、もし自身の仕事がワクワクしないが家族のために、思っていた仕事ではないが社会的な地位を失いたくない等のネガティブな感情がつき纏う場合は、一度仕事について見直してもいいかもしれません。今回は「好き」を仕事にして、ワクワクするような日々を実現できるヒントを考えていきたいと思います。

好きを仕事にするということ

好きを仕事にするための全体像を考えていきたいと思います。仕事の内容についてですが、それは自分の好きなこと、すなわち“やりたいこと”であることが重要です。自分の好きな働き方、好きな商材やテーマなどあらゆる角度で考えられます。次に、自身が提供したサービス・もので報酬を得たいなら、それは人々に“求められていること”が大切です。誰かのためになる、誰かが喜ぶことである必要があります。最後に、自身がやりたいと思ったことは人々が求めている・もしくはその期待を上回るものを提供できるか、すなわち自身が“できること”である必要があります。

整理すると以下の数式で表せると思います。

好きを仕事にする=やりたいこと×求められていること×できること

3点が全て揃って初めて、好きを仕事にできると思います。それぞれの項目の詳細については別の記事で話をしておりますので、興味ある方はそちらを確認してみてください!

なぜ好きを仕事にするのか

そもそも、何故好きを仕事にした方がいいのか。2つの切り口から考えていきたいと思います。

1.時間からの観点

一般的な会社員であれば平日5日のほとんどの時間を仕事に捧げております。時間に直すと1日で8-10時間働いており、日本の土日祝日休みの会社員の営業日数は年間約250日です。簡易的に計算すると、仕事をしている期間は人生の30%が仕事をしていることになります。

あれ、意外と少ないのでは??

そう思ったあなた。簡易的とはもう少し数字の内訳を見てみましょう。

  • 1年で仕事をしている割合:約29%(1日10時間、年間250日)
  • 1年で仕事への移動時間に費やしている割合:約6%(1日2時間、年間250日)
  • 1年で寝ている割合:約29%(1日7時間、年間364日)
  • 1年で食事・風呂等、必要最低限のことをしている割合:約13%(1日3時間、年間364日)
  • その他自由時間の割合:約23%

睡眠や生活に必要最低限の時間は個人差はあるとはいえ、全員必要な時間であり、その合計は約42%となります。その他時間が我々が活用できる時間だとしたら、仕事関連の時間は35%、自由時間が23%となり、体感的に人生の半分以上を仕事していると言えます。

もし仕事をしている間ずっと我慢していたり、ネガティブな気持ちであるなら、人生の半分が辛いものになってしまいます。逆に、仕事を通して好きなことをできれば、自由に使える時間はいつでも好きなことと触れていると言えます

2.心の観点

次に心の観点から考えていきたいと思います。我々は仕事で嫌なことがあった時、過ごしたくない時間を過ごした後は自由時間で好きなことをしたいと思うことは当然のことだと思います。しかし、ここでの落とし穴は、抑圧された状態では自由時間を憂さ晴らしに使ってしまうことが多い傾向があるということです。

例1)平日がやっと終わり、金曜日にぱーっと飲みに行き、終電を逃しながらタクシーで家に帰ってしまったことはありませんか?起きたときには昼の12時を回っており、身体がだるくて何もしたいと思わない。また、飲み会は半分以上覚えていないし、タクシー代や飲み代もばかにならない。ただ、気分転換ができたと自分を肯定する。

例2)日々自分が頑張っているご褒美にブランドものの買い物をするということで稼いだお金を高級ブランドにつぎ込む。周りの友達からはちやほやされ、いい気になれる。

彼らにとって飲み会での憂さ晴らしや高級ブランドを購入することが本当にやりたいことであれば、問題ないと思いますが、自身の忙しさと心の疲弊感をなだめるために行ってしまっている行為であれば、自由時間やお金を有意義に使っているとは言えないと思います。

健全な心の状態を保ち、自分らしい人生を送るためには、好きを仕事にすることが近道だと言えます。

好きを仕事にするときの注意点

好きを仕事にすることが優れているように感じますが、注意も必要です。

1.好きだからと言って楽しいことばかりではない、純粋に好きな気持ちが失われる可能性がある

趣味として好きだったことを、仕事にするということは、その分野のプロになるということです。今までは楽しんでいれば良かったものが、誰かに提供することで失敗が許されない、期限が決められる、責任感が生じるなど、立場が変わってしまいます。その結果、純粋に好きだった気持ちが歪んでしまう可能性もあります。元メジャーリーガーで偉大な功績を残したイチロー選手のインタビューでこのような発言がありました。

子供の夢である寿司が好きだから寿司屋を将来開きたいという夢に対して

“お寿司が好きだったのが自分の仕事になると、大変なことがほとんどで、心から楽しめなくなるという現象が起きる。それを受け止めて頑張っていくことができるかどうかは…好きであるかどうかがポイントになる”

“例えば僕は野球をプロとしてやってきたけれども、昔、小学生中学生の時にやっていた野球とは全く違って、そういう楽しさはゼロだったね。ゼロです。プロになるとやっぱり責任が付いて回るので、うまくいったときの気持ちよさというのは、もう言葉では表現できない、口ではもう説明できないような快感があるが、基本的には失敗と常に向き合うことになる。”

イチロー選手、SMBC日興証券株式会社のYouTubeチャンネル「おしえて!イチロー先生」 1:40~

凄まじいプロ意識を感じます。イチロー選手までのプロ意識がなくても、少年の頃の純粋な好きな気持ちとは違う責任感やプレッシャーが仕事に必ずついて回ると思います。ただ、苦しいときにもう一歩踏ん張れる、諦めずに最後までやれる力というのは好きだからこそ湧いてくるものだとも思います。

2.全員が望む生活水準を得られるとは限らない

自分で好きを仕事にしたところで、必ず全員が好きを中心とした事業で成功するとは言い切れません。好きを仕事にする3つの要素が欠けていたらそれだけで成功できなくなります。いくら才能があり、多くの人々の生活を良くするものであっても、時代が追い付いておらず人々が求めていることに気づかない場合は成功できません。頑張りだけではどうしようもない運の要素も影響してくると思います。

また、3つの要素の円が小さいと、報酬は得ることができても自身が理想にしている生活を手に入れられるかはわかりません。一人生活できる分には稼げたとしても、家族全員を養うのは苦しいかもしれまんせん。但し、好きだからこそ頑張れる、そして頑張った分だけ他者と差別化でき、その分報酬を得られる・成功できるという可能性は十分にあると思います。

最後に

好きなことでお金をもらえて生活できたらいいなと思う人は多いと思いますが、今の人生でそれなりに満足しているし、リスクを取りたくないと思う人も多いと思います。ただ、ここで好きを仕事にする意義や、好きを仕事にするとはどういうことなのか考えるきっかけになればと思います。

よりよい成果が得られるのは、自分が一番好きな仕事をしているときだろうね。だから、人生の目標は、自分が好きなことを選ぶべきなんだ。

アンドリュー・カーネギー 「鋼鉄王」と称されたアメリカの実業家

自身の人生を決めるのは自分だけです。満足しているならそれで良し、少しでも改善したいと思うのであればその一歩を踏み出すのも良し。しっかり自分が考え抜いた人生なら誰にも文句を言われる筋合いはなく、幸せな人生になると思います。

では、また。ゆとりのある日々を。



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