【自己分析で理想の人生を手に入れる】仕事について考え、”求められていること”と”やりたいこと”との関係性を理解する

自己分析

仕事をする=誰かから報酬を受け取る、ということになります。自分が好きなことだけをやっていては趣味になり、報酬はもらえません。ただ、もしその趣味が誰かのためになった場合、そこで初めて報酬が発生します。そこで、仕事と報酬について深堀し、その後に好きを仕事に繋げる方法を考えていきたいと思います。

仕事と報酬の関係

そもそも仕事とは何なのか、どのように我々は対価を得ているのでしょうか。その本質に迫るために、成功するための金言が多く含まれる本田健著の「ユダヤ人大富豪の教え」から仕事・報酬に関する言葉を抜粋しました。

”提供したサービスの質と量=受け取る報酬額”

”人は人を喜ばせた分だけお金を受け取れるようになっている。”

”ビジネス=人がお金を払ってもいいと思うぐらい価値あるサービスやものを提供すること”

”利益=お客の喜びがお金に転換されたもの”

ユダヤ人大富豪の教え

私なりに結論づけると、仕事と報酬については以下の数式で表せると思います。

報酬=規模x質x(喜び-期待値)

規模:どれ程多くの人に影響を及ぼしたか。芸能人の給料が高いのは多くの人に認知されており、影響力が大きいからと言えます。

質:サービス・ものの希少性や良さを指します。高級料理店では料理はもちろんのこと、空間やウェイトレスの細かい所作が1つの体験を作り出しており、高い質のサービスを提供する代わりに、値段が高くなることも納得いきます。

喜び-期待値:喜びを与えた量と想定していた期待値の差を指します。高級料理店ではとてもいいサービスを期待するのと同様に、居酒屋では居酒屋なりの安さと手軽さを期待します。その期待を上回った分だけ人々に感謝され、それが報酬に反映されます。

会社員・アルバイトではあまり意識してこなかったことだと思います。与えられた目の前の仕事をした報酬として給料が支払われます。また、多くの日本企業では年功序列の給与体系になっており、期待値を上回る良い仕事をしたからといって、すぐに給与に反映されることも少ないでしょう。

但し、所属する会社がより多くの人にサービスを楽しんでもらい、より多くの利益を生み出すことができれば、きっとその報酬は社員にも還元されると思います(株式会社の場合は株主をはじめとしたステークホルダーにまず還元されることが多いため、社員は実感を得るのに時間がかかるかもしれませんが、、)。そのため、基本的にそのような仕組みを満たしている企業の会社員はより高い給料である可能性が高いと言えます。この仕組みはどの職種・業界でも基本的に当てはまると思いますので、そのような目で一度世の中の仕事を見てみると面白いかもしれません。

仕事と報酬の関係性を言い換えると、より多くの報酬を得るにはより多くの人々に“求められている”質のいいサービス・ものを提供し、人々の期待値を上回ることが重要と言えます。「ユダヤ人大富豪の教え」ではお金のことを忘れて人を喜ばせることを意識する念押しされていますが、人々に喜んでもらえた分、最終的には自分に報酬という形でしっかり帰ってくるという原則があるからです。

誰に、どのように、どれほど”求められている” かを考える

仕事の本質が見えたところで、今度はどのよに好きを仕事と結び付けるか考えていきたいと思います。”求められていること”をより多くの人に共感してもらうのか、それとも限定した人への影響かもしれないが、与える喜びを期待値より大幅に超えることで固定客を見つけるのか、あらゆる方法があります。

報酬の数式において、それぞれを拡大する方法を簡単に整理すると以下のようになります。

報酬=量x質x(喜び-期待値)

量:より多くの人に触れてもらうようにする。個人の場合はメディア・SNS等の活用が有効的。人気Youtuberそれだけ多くの人に認知されており、その分収益を得ている。また、イメージがないかもしれませんが、不動産も同じような考え方ができ、アパート経営をしていれば、そこに住む人のためになっており、その分の利益を得ることができる。

質:他にはない独自性や特別感を演出する。手作り職人、シェフなどは時間と自身の培ってきた技術を活用することで他では出せない独自性を発揮する。

喜び-期待値:ここの最大化のために人が思っていない需要やずっと不満に思っていたことを解決する仕組みが大切。スタートアップなどは世の中の需要を捉え、それをビジネスにすることで多くの人が利用し、利益を生み出すことができる。

それぞれが掛け合わせることでその利益は最大化するので、イメージを掴むための参考にして頂ければと思います。Googleが大成功した理由も3つの掛け合わせで表現できます。

量:世界中の人々が利用する検索エンジンとなっている。世界規模の量を実現。

質:独自のアルゴリズムでユーザーが求める検索結果を表示できる仕組みを実現。他者では安易に真似できず、今では圧倒的知名度がある。

喜び-期待値:人々があらゆることを簡単に調べたいだろう、という潜在的な需要を捉え、インターネット普及に合わせ実現。その利便性から多くの人が日常的に使うようになった。

誰に、どのように、どれほど”求められている”かを考えながら、自身の好きなことを仕事にする選択肢を考え、その上でどれを実現するのが有効的か考えていきましょう。

”やりたいこと”と仕事の関係性

次に“やりたいこと”と仕事の関係について考えていきたいと思います。別記事で好きの分類について触れておりますので、まだ読めれていない方はそちらから読んでいただくことをオススメします。

好きには2つ種類があり、仕事を通してそれらをいかに満たすかが重要になってきます。以下、2種類の好きを仕事を通して満たした場合の心の状態を整理しました。

<2種類の好き (おさらい)>

物質的欲求=今、興味を持っているもの・好きなもの

根源的欲求=自身の内なる感情、在りたい状態・姿

◎最も良いことは2種類の好きを満たしている状態です。これを1つの仕事で実現できれば、それはあなたの天職と言えるかもしれません。

〇次は自身の根源的欲求を満たしている状態です。根源的欲求には自身の考え方や価値観が反映されているため、こちらを優先的に満たしていることが望ましいと考えます。

例えば、Aさんは根源的欲求として人と触れる、直接笑顔にしたいと思っており、物質的欲求は遊園地やテーマパーク、その中でも特にディズニーランドだとします。そして就職の際に2つ選択肢がありました。a)ディズニーランドで働けるものの、仕事の内容はオフィスで事務作業のみで直接現場に行くことはない。b)富士急ハイランドでクルーメンバーとして直接お客さんを笑顔にできる仕事。その人の思い入れや憧れもあるので一概には言えませんが、多くの人にとってb)の選択肢の方が日々の充実感は高いと思います。また、現場での経験を積み、いずれディズニーランドのクルーメンバーへ転職する機会もあるかもしれません。

仕事を通して根源的欲求が満たされているが物質的欲求は満たされていない人の多くは、趣味や休日を通して物質的要求を満たすことでバランスを取っています。

△次は物質的欲求を満たすことです。自身の好きなものや興味がある分野に触れることでより日々のワクワクが高まります。ただ、根源的欲求が満たされていない場合はそのワクワクも年々減少してしまう可能性があるので要注意です。今もまだあるかわかりませんが、例えば野球が好きで部活に入部するも、指導方法が厳しく野球自体を嫌いになってしまった人もいると思います。このように、物質的にそのものが好きというだけでは乗り切れない壁があると言えます。

×最後に、根源的欲求と物質的欲求を満たせていない場合は、仕事の日々が辛くて疲れる日々だと思います。やりたくないことをやっているので、日々の活動エネルギーは少なく、朝は仕事に行きたくないのでなるべく寝ていたい、仕事中は早く終わらないかとずっと考えている、仕事後や休日は疲れや鬱憤が溜まっているので無気力になったり、無駄な浪費や大量の食事・消費で発散してしまいます。この状態では危険信号で出ているので、早急に仕事内容の見直し、可能なら別の仕事をすぐに探すことを強くオススメします。

結論として、我々はまず根源的欲求を満たす仕事を見つけ、その上で徐々に物質的欲求を満たせるよう近づいていくことが必要です。

<好きを仕事にするための手順>

1.”やりたいこと”を明確にする:根源的欲求と物質的欲求の整理

2.根源的欲求を満たせる仕事を見つける

3.根源的欲求を満たせる仕事を軸に、物質的欲求を満たせる方法を考える

4.最終的には根源的欲求と物質的欲求を両方満たせる仕事=天職を見つける

2~4では”求められていること”と”できること”を意識する

最後に

”やりたいこと”と”求められていること”それぞれのい「仕事」との関係性を見てきました。仕事の本質は何かなど、今までは考えてこなかったかもしれませんが、好きなことを仕事にするのであれば見つめ直す良い機会になると思います。

ビジネスで成功する一番の方法は、人からいくら取れるかをいつも考えるのではなく、人にどれだけのことをしてあげられるかを考えることである。

デール・カーネギー 米国の実業家

自分が好きなことを通して、誰かに与えることができれば、それに勝る嬉しさはないと思います。そして、その結果報酬が手に入ります。自分は何がしたいのか、そして周囲が何を求めているのか考えてみると好きを仕事にする道が開けるはずです。

では、また。ゆとりのある日々を。




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