以前、私が書いた記事では、好きを仕事にするための思考手順について以下の通り整理しました。
さて、以前のブログ記事で(2)の長期的計画を描いた際には、自身でも将来やりたいことがまだはっきりしていませんでした。一方、自由の土台を確保したい、という強い想いははっきりしており、経済的自立の目標を設定しました。
そこで、今回は将来やりたい仕事を具体的な職業として検討していきたいと思います。その職業について学べば学ぶほど自身が思い描いているものと違い、軌道修正する可能性も大いにありえると思います。但し、具体的に検討し、行動することで人生を通して追求したいことかという判断ができると思いますので、まずは行動あるのみです!
職業の選択肢を見つける
職業という捉え方をする場合、具体的に何をした結果、収益を得た、という関係性がはっきりします。そのため、今まで私が考えてきた「ありたい姿」という抽象的な概念だけでは検討できません。そこで、今回は物質的欲求(=やりたいこと)を中心に私が本当にやりたいことについて検討していきます。
具体的には(1)物質的欲求の洗い出し→(2)求められていることの整理(職業の洗い出し)→(3)根源的欲求・理想の人生を満たす職業を見つけるという順番で整理していきたいと思います。
すでに私の人生の羅針盤・理想の人生・根源的欲求について考えを整理できているため、あとは具体的な職業と照らし合わせながら、どの職業なら私が大切にしている価値観と一致するか検証することができます。
さて、私の物質的欲求リストは以下の通りです。
コーヒー、写真、読書、(大切な人と過ごす)、北欧に住む、カメラ、旅行、デザイン思考
- コーヒー
コーヒーに関わる職業をバリューチェーンの考え方で整理してみました。
コーヒー豆の収穫(製造者)
↓
輸入者(商社・専門業者)
↓
焙煎(ロースター)
↓
抽出(バリスタ、カフェ経営者・店員)
↓
飲む(ユーザー)
その他関連業務
- プロモーター
- 広告宣伝
- コーヒー豆のトレーサビリティ仕組み作り
私は知らない世界を知りたいという知的好奇心があるため、コーヒー豆の収穫やそのような人たちとの接点に興味があります。また、私はゆったりとした時間を過ごすのが好きで、そのような場を提供したいとも思うため、コーヒー店の経営・オーナーは興味があります。
一方、時間と労力をかけてコーヒー豆農園を営みたいという気持ちはありませんでした。また、コーヒーを飲むこと、そしてコーヒーがある空間が好きなので、その他関連業務や商社などには興味がありませんでした。
そこで、もし私がコーヒーを中心に職業を考えるのであれば、コーヒー豆農園への直接的な買い付けを行い自身で豆を焙煎する、コーヒー店の経営者という選択肢が出てきました。
- 写真
写真についてはカメラの製造などに興味があるわけではなく、写真を撮ることが好きなので、写真がどのように使われているかという視点から職業を見ていきたいと思います。
記念撮影:誰かの記念日や思い出を残すために。結婚式などが分かりやすい例。
プロモーション:誰か・もの・サービスを魅力的に世に発信するためのツールとして。
広告としての活用が多いと考える。
レポート:事実をありのまま世に発信する。普段の人が知らないことを共有する。雑誌、記事、ネット、ニュースなどのメディアを中心に使われる。
作品:写真集や展示会など。人々に感動や気づきを与え、メッセージを訴えかけるツール。
フリー素材:人々が自由にブログやウェブサイトで利用できるようにする。
その他:写真を撮る技術を教える先生。
私は写真を綺麗に取る技術を極めたいとはあまり思わず、カメラの技術を誰かに教えたり、指定されたものをいかに綺麗に撮るかというプロモーションには興味がありませんでした。
記念撮影の人や、レポートなど風景・現状の被写体を撮ること自体は嫌いではないと思いますが、用途が決められてしまうと指定事項が多いように感じるため、あくまで自由にそのような被写体を撮りたいと思いました。
また、0→1を作るなど、私なりの切り口で物事を捉え写真に収めたいという気持ちが強く、やるなら作品を撮りたいと思いました。自由に撮りたいものを撮りながら、それを通して人々に気づきを与えらえるような写真家が選択肢として出てきました。
- 北欧に住む
北欧に住みたい理由を深堀したときに、それは人々がゆったりとした時間を送っている印象があったこと、家族を大切にする文化があること、自然が多いこと、デザイン性が高くおしゃれであることが要因として考えられました。
一つの経験として北欧に住んでみたいという想いはあるものの、一生北欧に住み続けたいとは現時点では思っていませんでした。そのため、北欧関連そのものを仕事につなげることはないと思いますが、例えば北欧にある会社に転職して一時的に住んでみるという選択肢があると思いました。
- 読書
私は本を読むことで新しい発見があること、そしてYoutubeなどとは違い自分と向き合いながら内省する時間がたくさんあることが好きだと考えております。また、読む本の内容はその時々の興味で変わるため、自由に本を読み続けるために職業にしたくない分野だと感じました。
- 旅行
こちらは時間とお金が必要だと理解しておりますが、コロナ禍が落ち着き、自由に移動ができるようになればぜひ継続していきたいと思います。旅行を通して他の人が当たり前だと思っていることが当たり前ではない、という気づきや発見があると思います。
旅行を職業にする方法としては旅の情報発信(ブログ、インスタグラム、Youtube等)、旅行会社、世界中に飛び回る仕事などがあると考えました。しかし、旅行会社などでは自身の赴くまま旅をすることはできないと思いますし、私が好きな1つのテーマに絞った旅などはできない気がしました。世界を旅しながら情報発信するという選択肢
- デザイン思考
こちらはそもそも目的ではなく、1つのツールとして学びたいと思っているものです。私は新しい仕組みを考えるのが好きなので、その具体的な手段としてデザイン思考のスキルがあればビジネスを生み出すときに活きると思い、勉強意欲がありました。
むしろ、デザイン思考などを駆使しながら、親しい仲間たちとビジネスを新しく作るということをやりたいと思っております。それをある程度自由に仕事を選定できるようになりたく、小さいベンチャー企業や個人でビジネスをつくるという選択肢が出てきました。ただ、やりたいこと、成し遂げたいことが明確になく、そのような状態でありたいという想いだけがある状態です。
職業の選定
次に、職業の選択肢を絞り込んでいきたいと思います。私の場合、以下のような将来的な職業の選択肢が見えてきました。
<将来の職業>
1.コーヒー豆農園への直接的な買い付けを行い自身で豆を焙煎する、コーヒー店の経営者
2.人々に気づきを与えらえるような写真家
3.世界を旅しながら情報発信する
4.小さいベンチャー企業や個人でビジネスをつくる
<短期目標>
1.北欧にある会社に転職して一時的に住んでみる
小さいベンチャー企業や個人でビジネスをつくる
将来の職業の中で一番実現したいと思うのは親しい友人とビジネスをつくることだと感じました。但し、私は慎重なので明日から仕事をやめて夢に向かって頑張る、ということができず、また、頑張れる具体的なもの・テーマが自身には明確にないと感じております。今、面白いと思う分野としては町おこしや1つの街をつくることですが、それもまだはっきり分かっていない状態です。
そのため、経済的自立を目指し心の準備をしながら、取り掛かりたいと思えるテーマを探し続けたいと思いました。いずれ独立することも意識しながら、世の中を見たり、自身のスキルアップを目指したいと思います。
人々に気づきを与えらえるような写真家 x 世界を旅する
その他職業については、どれも魅力的であり、個別で考える必要はないと思いました。例えば世界を旅することと、写真家はすごく相性がいいと思っております。旅をしながら自分ならではの目線で物事を捉え、それを写真を通して伝えるということができる感じております。また、もしかしたらそのような旅を通じて、いつかやりたいビジネスのヒントを見つけるきっかけになるとも感じております。
コーヒー豆農園への買い付け・コーヒー店のオーナー x 世界を旅する
また、世界を旅しながらコーヒー豆の産地を訪れながら直接的な関係をつくることもあり得ると思います。同時に、世界で見たカフェを参考にしながら、私ならではのカフェを日本に作ることができるかもしれません。こちらもとても相性がいいと感じております。
結果的に私は職業を絞り込むことはしませんでしたが、それぞれの職業を同時に目指していきたいと考えました。全部実現できればベストだし、もし何かが上手くいかなくても、何かが成功すればそれもあり、と結論づけました。
職業に就くための計画策定
さて、最後に計画を作るのですが、私の場合は4つの職業を同時に目指す方法を考えることになります。色々なことを同時進行で試しながら積み上げていくことになると思いますので、それらを分かりやすいように簡単な図でまとめました。
現在の仕事
まず初めに、私の今の仕事はホワイト企業であり、自由の時間が一定水準確保できており(完璧ではないが満足いく水準)、また根源的欲求を満たされる場面もあります。そのため、すぐには転職する必要はないと考えているので、この仕事を継続しながら同時に将来の職業を目指していく形を取りたいと思います。さらに、今の仕事を通して、海外へ住む機会や新しいビジネスを生み出す経験を身に付けることができれば尚良しとします。
北欧に住む
次に、短期目標で掲げた北欧にある会社に転職を実現したいと思います。タイミングとしては今の仕事でやりたいことが実現できないと感じたとき、もしくは今後新たなチャレンジを求めたいというときになると思います。転職先としてはビジネスをつくる経験ができるところが最も望ましいですが、コーヒー店の経営を学ぶことも面白いかもしれません(もし北欧の生活が気に入れば、コーヒー店をやる前に北欧にあるお店で修行してもいいかもしれません)。
ビジネスを創る
その次はビジネスを生み出すことです。自身の求める働き方に合う会社を見つけるか、もしくは自身で起業してビジネスをつくるかどちらかになると思います。実現することは、今まで世界での生活・旅で見てきたこと、やりたいことを継続的に探す努力を積み重ねながら見つけたいと思います。
コーヒー店
最後は、コーヒー店の経営になります。こちらはある程度老後を意識しております。世界へ飛び回る回数が減り、その分ゆっくりとした時間が増えた分、カフェのオーナーをしながら読書をしたり、自分が好きなもので空間を作り出したいと思います。
その他
上記4つの流れ以外にも、常に世界中の旅をしながら情報発信や写真家を目指して日々取り組んでいきます。また、将来お金で困らないように、経済的自立も目指していきます。情報発信と写真家を仕事の軸に含めなかった理由としては、安定している職業とは言えず、上手くいったらその時に専念する、もしくは経済的自立を達成できたら専念すると考えております。
もしこれらの職業で一時金に生計が立てられそうであると判断した場合は、これらの仕事に専念する期間を生み出したいと思いますし、それが私にとっては一番良いと思っております。
最後に
好きな仕事を具体的に想像してみると、将来がとても楽しみで、ワクワクしました。そして、これからどのように日々時間を過ごしたらいいかというヒントにもなりました。時間を浪費せず、少しでも将来やりたいことを実現できるよう、日々取り組んでいきたいと思います。
怠慢は魅力的に見えるけど、満足感を与えてくれるのは働くこと。
アンネ・フランク 「アンネの日記」著者
将来、やりたいことを実現しながら働けるように、今からその種を蒔いていきたいと思います。皆さんにとっても、今から将来のこと、そして人生を通して何をしていきたいか考えるきっかけになればと思います。
では、また。ゆとりのある日々を。
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