【ゆっくり考える時間がないあなたへ】「考えるための空間」を作る!

空間

ゆっくりした時間を過ごせない。思うように集中できない。

そのようなお悩みを抱えている人は自身の空間を見直してみてはいかがでしょうか。ご自身がやりたいことに応じて、最適な空間を見つけるためのヒントをご紹介できればと思っております。

空間とは

そもそも空間とは何を指すのか。

ここでいう空間とは、自身の部屋でもいいですし、近所のカフェや公園など、あなたが時間を過ごす場所のことを指します。通常その場所には以下の要素があると考えます。

  • 場所
  • その他感覚を刺激するもの(匂い・温度・視覚情報)

これらが合わさり、あなたは空間を認識するのです。

私は空間を箱と捉え、どのような大きさや形の箱なのか、その箱の中に何が入っているのか、そのようなイメージをしております。

空間=箱xその中身

空間が何かイメージができたと思いますが、我々の生活では全く同じ空間はほとんどありません。アパートの各部屋が同じような造りになっているかもしれませんが、そこに誰かが住み始めた途端、新たな空間が生まれるのです。

「考えるための空間」とは

まずはじめにあなたにとって集中できる部屋はありますか?また、考えごとに適している空間はありますか?

実際、コロナ禍の影響で在宅勤務が導入され、仕事部屋を持つ方も増えたのではないでしょうか。中には家の中で仕事モードになかなか切り替えられず、苦労している方もいるかと思います。

さて本題に入りますが、何を目指していいか分からないとそこに向かっていけませんよね?では、そもそも「考えるための空間」はどんなところなのでしょうか。

1.邪魔がないところ

集中したい、考えたい、というときにそれを一番阻害する要因は邪魔が入ることです。それは携帯の通知でも、手の届くところにある漫画でも、乱入してくる子供でもあり得ます。

まず大事なのは、邪魔を排除することです。

やること

  • 集中したい部屋に娯楽はないか確認する(あれば別室に移動する)
  • 決めた時間は邪魔が入らないようにルールを作る(子供や奥さん、親などにその部屋にいるときは入らないよう協力を仰ぐ)
  • スマホの通知をオフにする、もしくは部屋に持ち込まない(当然お仕事で携帯を使う場合は持ち込んでください!)

2.目的を明確にする:アウトプットかインプット?

また、特に重要なのがその空間であなたは何をしたいのか、何を目的にしているのかということを明確にすることです。

同じ考えごとをするといっても、本や雑誌から情報を読み取り、自身でかみ砕いて理解しようとするインプットの時間なのか、もしくは考えごとをレポートや手帳などにアウトプットする時間なのか、かなり違います。

その目的によって、求められる空間も異なるのです。例えばインプットする場合は音を遮断していた方が良かったり、アウトプットする場合は適度な雑音がある方がアイディアが生みやすいことが分かっております(空間の特徴は後述します)。

あなたの目的によって、最適な空間が異なります。単純に考えるといっても、具体的にどのような考えごとなのか、どのような時間を過ごしたいので、これらを明確にすることが第一歩であり、最も重要ことでもあります。

「考えるための空間」を見つける方法

空間の要素は①箱、②その中身、でしたね。それらの要素のどちらかを変えることで空間ががらっと変わります。

①箱を変える

簡単に言うと、家を出て、外に出かけるだけでいいのです。カフェ、公園、図書館などあらゆる箱が存在します。その中身はすでに決まっておりますが、あなたは自身の目的に合った空間を探すのみです。

②その中身を変える

これはご自身の部屋や家の中を工夫することで実現できます(勝手にカフェの模様替えをしたら怒れるのでやめましょう!)。

目的に沿った空間を見つけるもしくは作るためのヒントです。

インプットアウトプット
箱の形天井の低い部屋
例:自身の部屋、コンパクトなカフェ
天井の高い部屋/青空の下
例:公園、吹き抜けのあるカフェ
静かな環境
例:図書館、密閉型イヤホンで音を遮断
(音楽はなし)
雑音交じりの環境
例:カフェ、家の中
水色=集中力アップ
作業場の周りに置いたり、目に入る環境
に居るだけで効果を感じる。
緑=リラックス
ブルーライト(蛍光灯)
意識が明確になり集中力が高まる
黄色い光(白熱電球)
意識がぼんやりするので、通常と違う脳の
部分が刺激される
自分を操る超集中力 (著者:メンタリストDaiGo)

ご参考までに、スタンフォード大学でも2つの特徴的な会議室が用意されております。

Booth Noir:“Noir”はフランス語で“黒”を意味し、世界を遮断することを目的に作られた部屋です。小さく最大3名までしか入れず、窓がない、インターネットもない、防音の部屋です。思考をクリアにする、考えごとに集中できる部屋です。実際の部屋の壁の色は黒ではなく、青(=集中の色)のようです!

Booth Blanc:“Blanc”はフランス語で“白”を意味し、思考を拡散させることを目的に作られた部屋です。壁の全面がホワイトボードで、どの面にでも書くことができる、まさに真っ白な部屋です。ここで会議を行い、あらゆるアイディアを創出するアウトプットの部屋ですね。

あなたにとって考える空間はありますか。もしまだないようであれば、探してなければつくってみるのはいかがでしょうか。

では、また。ゆとりのある日々を。

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