【余白が広がる出会い】夢を手に入れる!? – 本田健作「ユダヤ人大富豪の教え」

余白

日々のやらなければいけないことに追われたり、いつの間にか固定観念が出来上がり視野が狭くなったり、自身の“当たり前”が形成されていたり。日々生活する中で、我々は意識しようとしまいとこのようなことが起きていると思います。それらを認識し必要に応じて見直すためにも、時折自身の考えを客観的に見たり、今までとは異なる考え方に触れ視野を広げることが大切だと感じます。その結果、自身の許容が広がり(すなわち余白が広がり)、心が広くなると言えます。今までは許せなかったことを許せるようになったり、ちょっとしたことで怒らなくなる・イライラしなくなると思います。

ここでは私が過去出会った人、本、映画、体験などで余白が広がった経験を共有できればと思います。今回私が紹介するのは本田健作「ユダヤ人大富豪の教え」という本についてです。

あらすじ

主人公の「僕」はアメリカ留学中にユダヤ人大富豪のゲラー氏と出会います。物語はゲラー氏が伝える12の教え(原則)を軸に展開します。これらの教えは単なるお金儲けのテクニックではなく、自分らしい人生を生きること、人間関係を大切にすること、そして情熱を持って夢を追い続けることの大切さを説いています。

以下、個人的に印象に残った具体的な内容を共有できればと思います。

幸せな金持ちになるための約束事

  • 絶対に幸せな金持ちになると約束すること
  • 自分の人生で怒ること全てに自己責任を持つこと
  • 成功したときに、将来前途ある若者にこの知恵を教え、彼らの成功を手伝ってあげること

「自由な人」についての説明

  • 経済的自由:自分の生活を支える収入があり、お金のために嫌なことをする必要がない。
  • 精神的自由:他人の期待や世間の価値観に縛られず、自分の心に正直に生きる。
  • 時間の自由:自分の時間を自分のために使える。働く時間・休む時間を自分で決められる。

<不自由人・自由人の職業比較>

不自由人自由人
会社員・公務員流行っているレストランやお店のオーナー
大企業の社長・役員印税の入る作家、画家、アーティスト
自営業者特許、ライセンスなどを持つ人
中小企業の経営者マルチレベルマーケティングで成功した人
自由業(医者・弁護士・会計士)マンションや土地から家賃収入を得る地主
普通のスポーツ選手・アーティスト有名なスポーツ選手・アーティスト
無職の人株、債券、貯金の配当を得る人

また、自由人の職業として事業オーナーが本では紹介されています。自身で事業を立ち上げ、自分がいなくても回る仕組みを作ることで不労収入を得ながら自由を手に入れることができるのです。

宇宙レストラン

「たとえば、宇宙のレストランに入って、オーダーすることをイメージしてほしい。レストランに入って、「ご注文は?」と聞かれる。君が何も言わなければ、周りの人と同じランチの定食を運んできてくれる。君が、普通の人が食べる定食がイヤなら、別の注文を出さないといけないだろう。

目標は、この注文のようなものだ。何が欲しいか言ってあげないと、ウェートレスの人も困ってしまう。はっきりと何が欲しいかを言ってあげなければいけない。どういう仕事がいいのか、どういう人生が欲しいのか、一つひとつはっきりさせていけばいい。そのオーダーを伝えると、ウェートレスの人が、その人生の値段を言ってくる。

宇宙レストランの値段はお金ではなく、行動で支払うことになっている。欲しいもののための、行動リストを書いて、そのとおりに行動する。そうすると、注文どおりの人生がやってくるというわけだ。」

余白が広がる瞬間

この本の中で印象的だったことは大きく2つあります。一つ目は意識の重要性についてです。約束事でも「幸せなお金持ちになること」を約束したり、宇宙レストランの話のように、明確な人生の目標を持ち、それを公言して想像することがいかに重要か気づかせてくれます。

具体的な成りたい姿を公言することで自身の活力を引き出し勇気と情熱を持って日々取り組めること、さらにはそれを聞いた周りの人間が自身を支援してくれることがあります。この支援ですが、本作のようにすごい成功者が支援してくれるとは限りませんが、身近な家族や友人からの支援がきっとあると思います。特に身近な人からの理解と応援があるからこそ自身の夢に向かって頑張れたり、没頭できると思います。

さらに、明確な目標を持つことで、日々取る行動も変わります。休暇時間ができたときに、だらだら家で過ごすだけなのか、目標に向かって少しでも勉強したり努力するのか。この小さい差が時間が経つにつれ大きな差になっていきます。

実は私がこの本を読んだ際に、宇宙レストランではっきり「これ」というもの注文できる自信がありませんでした。人生を通して何をしたいのか。もしくは今この瞬間、何を渇望しているのか。このようなことが明確に答えられないのに、どうやって幸せになれるのか。私は宇宙レストランの話を読んだ際にハッとさせられました。そして、一度立ち止まり、どのような人生にしたいか考えるきっかけとなりました。明確な職業などは思いつきませんでしたが、自由な人生を送りたい、そしてワクワクする冒険のような人生を送りたいと強く思いました。

二つ目の印象的な内容は自由人の定義についてです。特に自由な職業の中で、社長や自営業者が不自由人となっていたことが驚きでした。私は自由が好きで、自由な日々を手に入れたいと思っていたため、社長(大企業でも自営業でも)になれば上から理不尽なことを言われなくてよく、さらには収入も高くお金の心配がないと思っていました。

でもよく考えてみると、大企業の社長も結局は雇われ社長であり、株主の意向に沿う必要があります。もし思うように実績を残せない場合はいつクビになってもおかしくありません。さらには大企業の社長でも勤務時間が決まっており、きっちり定められた時間を働かなければいけません。また自営業者についても、自身がやることが多すぎて、土日祝日・朝昼晩とずっと仕事を迫れる可能性があります。要は、社長や自営業者も時間的自由がなかったり、必ずしも精神的自由があるわけではないということです。それらを解決する方法がオーナーになったり、投資家になったり、自身が時間と労力をかけずに不労収入が入る仕組みを作りあげることが必要ということに気づかされました。この本を読むことで、私の将来の成りたい姿を具体的に思い描く手助けをしてくれました。

この本を読んでから数年立ちますが、この時「これだ」と思ったことは大きくは変わっておらず、より具体的になりました。自分がワクワクするときは未知の世界に飛び込むことなので、特に未だ訪れたことのない海外へ旅行に行ったり、そこで生活をしてみたい考え、実際に海外で生活する機会にも恵まれた。自由な生活においては第一にお金を心配する必要がないこと、さらには理不尽に屈せずに済むこと、自分が人生で優先していることに対してしっかり時間をかけられる時間の自由があること。そのために事業オーナーになる方法を模索しながら、株への投資をコツコツと続けております。

このように、一度人生の方針、進みたい方向性を明確にすることで、日々良い方向へ進めます。そして自身や周囲の変化により多少方向性の軌道修正があるかもしれませんが、決して目標を打ち立てそれに向かって努力した日々は無駄になりません。

最後に

今回は本田健作「ユダヤ人大富豪の教え」という本について紹介させて頂きました。ぜひ興味がある方は手にとって読んでみて頂ければと思います。

ユダヤ人大富豪の教え 幸せな金持ちになる17の秘訣 (だいわ文庫)
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あなたが今日、宇宙レストランを訪れた場合、はっきり注文できますか。もしその答えがNoであるなら、一度立ち止まり、あなたは人生を通して何を実現したいのか、どうありたいのか、ぜひ真剣に考えてみてください。この本があなたの将来を見つめ直すきっかけになれればと思います。

人間は、目標を追い求める生き物だ。目標に向かい努力することによってのみ、人生が意味あるものとなる

アリストテレス 古代ギリシャ哲学者

では、また。ゆとりのある日々を。

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