【海外体験まとめ】海外との接点により人生に余白が生まれる!?心の余裕が生まれた体験談③

世界

前回からの続きとなります。もしまだ前回の内容を未確認の場合はこちらから確認してみてください!

日本は平和

日本でも物騒なニュースを目にすることがありますし、争いごとが全くない平和な国とは言えませんが、他国と比較すると平和な国であると言えます。世界のニュースを見ているだけでも感じることができると思いますが、現地にいる人の話を聞くとより実感することができます。

中国

私の叔父が中国で工場の経営をしています。叔父に会いに中国に訪れた時に、切り盛りしている工場のオフィスでこの話を聞きました。「中国人は血と金しか信用しない」。血というのは親族・血縁を指し、血縁とお金しか心から信用しない、という意味です。実際に、叔父は社長として経営をする中で、何度か従業員に裏切られたことがあります。ある時は会社の経理部長が夜中に現金をすべて抜き取り夜逃げしたことがありました。また、ある時は評価に不満を感じた従業員が腹いせに落とし穴を掘り、その穴に落ちた叔父は全治3か月の怪我をしました。

私個人として、このような大きな経験はありません。しいて挙げるとしたら、アメリカで生活していた際に、小学校のクラスメイトであった中国人の子にシャーペンを盗まれたことがありました。小学校にしては高価で立派なDr.Gripのシャーペンであり、日本にしか売っていないものなので使っていると周りから注目が集まるものでした。ある日、シャーペンを探しても見つからなく、なくしたかなと思っていたらその中国人の同級生が堂々と使っていたのです。彼に、「そのシャーペン返して」と直接言いましたが、「これは自分で手にいれたものだ。そもそもこれが(ぺぷ男)のシャーペンであるという証拠はどこにあるのか?」と言い返されました。どう見ても自身が使っていたものであり、手に入れる方法が日本で購入するしかないため、アメリカにいながら購入できるものではないため明らかに嘘をついていました。しかし、それでも堂々と嘘を突きとおす姿勢に子供ながらに衝撃を覚え、中国人は信用できないと思ってしまう出来事になりました。

全ての中国人がこのような人たちばかりだとは思いませんが、親族が繁栄するようなりふり構わず頑張るのは中国の国民性だと感じます。この国民性の背景として、人口が多いこと(14億人、世界2位)、そして多くの人が貧しい思いをしてきたことへの反発があるのかもしれません。日常的に競争にさらされ、いつ裏切られるかわからない、いつ物理的に攻撃されるかもわからない世の中と比べると、日本の平和で安全な社会は誇りに持つべきことなのかもしれません。

スーダン

私がスーダンに訪れたのは2019年でした。当時は、独裁に近い形で30年間続いたバシール政権が国民の民主化要求により崩壊し、軍と国民による暫定政権が設立した直後の頃でした。

私は仕事のために訪れていたので、現地のビジネスマンと数日過ごし、直接的な仕事の内容以外にも、国や彼らの将来についての話などする機会がありました。

  • 暫定政権は民主化の一歩であり、そのおかげでアメリカの制裁がなくなり経済が良くなるという期待を感じる人
  • 暫定政権に所属している軍の人が強い権限を持っていることに対して不安を感じる人
  • 政権争いで混乱した結果インフレが加速し人々の生活がどんどん悪化することを懸念する人

各々の意見を持っていましたが、総じて皆さんは国の政治に注力しており、また政治の動きによって直接的に彼らの生活が影響されると理解していました。さらに、明日どうなるかわからないという不安を抱えながら、まずは今日、次は明日をどう生きていくか考えている方が多い印象でした。日々の楽しみについて聞いてみると、「仕事終わりにいつものカフェ(道端のコーヒー屋)に行き、いつもの友達と談笑することだ。」と答えた方がいました。無事今日の仕事を終え、自分と家族の食事を確保し、その上で親しい友人も無事であったことを確認する。その時間が仕事終わりのカフェであり、彼にとってのほっとする、そして楽しい瞬間であると理解できました。

実際に私が訪れたときには物が不足しがちでした。特にガソリンの供給が限定的であることからガソリン価格は何倍にも膨れ上がり、さらにはガソリンスタンドに車が長打の列を作り、一人1回あたり購入できるガソリンの量も制限されていました。日本のように公共機関が整っていないため、車を利用できない人は徒歩やロバに乗って移動する必要があるため、ガソリンをなんとか確保すべく3時間以上待ち続ける人もたくさんいるようでした。

さらに、インフレは深刻であり、自国通貨は信用されず、決済は米ドルが使用されておりました(さらに当時は電子マネーも使えず、すべて現金決済のみ)。イメージしやすいように日本円で例を挙げると、毎日モノの値段が2-3%上昇し、銀行に預けている日本円の価値が2-3%下がり続ける状態だと言えます。昨日100円だったパンが今日は102円になっており、1か月後には180円になっており、さらにその値上げは加速していきます。銀行に預けていた1000万円は1か月後には550万円ほどになってしまいます。そして円を信用しない人が増え、スーパーでの買い物も米ドルを使わないといけない、こういうことが起きています。

話を戻すと、スーダンの方々は常に政治に振り回され、明日どうなるかわからない中、長期的な将来のことを夢見ることもできない状況にありました。日本人は政治に興味がない人も多いと思いますが、それは平和であることの裏返しだとも言えます。政治家が誰になろうと基本的には我々の生活に直接的な影響は少なく、平和を脅かされることはほとんどないと言えます。また、日本では老後問題や子供の教育資金の心配が話題に上がりますが、このような長期的な悩みを持つということは今日・明日の生活に困っていないという証でもあり、スーダンの方からすると贅沢な悩みなのかもしれません。

このように、日本は他国と比べると比較的平和であることがわかります。平和で安全だからこそ安心して子供を外で遊ばせたり、毎日無事に出勤したり、友達とお酒を飲みながらバカ騒ぎをしたり、老後や子供の将来を心配できるのです。多少嫌なこと、つらいこと、想い通りいかないことがあっても、日本という国は平和であると思えば多少気持ちは楽になるかもしれません。近所の河原に行き、ほとりでぼーっと座り、夕焼けの空を眺め、帰路につく。こんな日常を味わえない人が世界にはいると思うと、少しは幸せを感じ、人生の余白を感じられるかもしれません。

補足として、その後のスーダンについて少し記載させていただきます。その後インフレは加速し続け、国民の生活はさらにひっ迫しました。さらには2021年に軍と民主化勢力の対立が表面化し、再び軍がクーデターを起こし実権を握りました。そして2023年には軍内部の権力争いが行われ、武力衝突が起き紛争が激化しております。2025年には860万人以上の人が避難民となり、飢餓の危機がある人は1770万人に上るとされています。私がスーダンを訪れたのも、一時的な平和状態の時であったと言えます。

最後に

他の国の文化、価値観、考え方を知ることで、自身の生活にその考えを取り入れたり、相手と接するときの余裕が生まれたり、改めて日本の良さを知ることができると思います。このようにして人生の余白が生まれると私は信じております。少しでも私の体験談が皆さんの参考になればと思い、今後も共有させて頂ければと思います!

The real voyage of discovery consists not in seeking new landscapes but in having new eyes. (発見の真の航海は、新しい風景を探すことではなく、新しい目を持つことである。)

マルセル・プルースト フランス小説家

では、また。ゆとりのある日々を。

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